時間を大切にする|テレビのない生活を10年以上してみた

こんにちは!

そして、明けましておめでとうございます。新年1発目の投稿です。2023年の記事を振り返ってみると、わたしはじゃじゃ馬のようです。色々なところに旅行に行って素敵だったお店をシェアしたり、何かについてまるで知っている人のように語っていたりして。なんだか恥ずかしくなりました。

今回からは少しギアを下げて、のんびりマイペースに長く続くサイトを目指していきたいなと思っています。

さて、年末から年明けにかけて、実家でぬくぬくと過ごし、テレビを見て過ごしています。年を越すときに見るのは〈おもしろ荘〉。わたしは、ツンツクツン万博とバッチトゥースがハマりました。その後の〈フットンダ〉まで、眠たい目をこすりながら毎年のルーティンを楽しみました。

正月はテレビがあることで、家族みんなでテレビを見て笑ったりして、楽しい時間を過ごすことができます。一方、「テレビで面白いのやってない」というタイミングもあります。「しょうがないからこのチャンネルでいいか」と見たいわけでもない画面を見ていました。

私は、普段暮らしている家にはテレビを置いていません。10年以上前からそうしていて、結婚後の今もです。夫がテレビを持っていましたが、出会って間もなく壊れてしまいました。それを捨ててから、新しいものを買っていません。

わたしがテレビを所有することを辞めたのは、高校の先輩がきっかけでした。

同じ部活の尊敬しているその先輩は、聡明で、人生を楽しもうという意思が強く、いつも〈自分にとって正しい道〉を探している人。周りを思いやるやさしい人でした。音楽が好きで、バンドのボーカルをやっていました。

私が通っていた高校は県内一の進学校でした。わたしは「大学に進んで、安定した職につくのが私たちの目指すところなんだろう」と思っていました。それがマジョリティだったと思います。しかし、その先輩は自分のやりたい音楽をやるために、海外の音大に行きました。そういう人も一部、一定数いて、そんなマイウェイな生き方に私は憧れました。

ただ、わたしには、本気で目指すことができない世界でした。例えば、絵画とか、ファッションとか、インテリアとか、好き。だけれど、それを職業にすると稼げない気がしていました。社会の空気を読んでいたのかな。そして、稼げなければ自立できない、ずっと親に面倒見てもらうなんてダサい、嫌だと思っていました。だから私は好きなことを仕事にしようとは思えなかった。私と反対のやりたいことを追い求める先輩。どこか崇高に見えて、とても気になる存在でした。

先輩は本をたくさん読んでいました。そして、家にはテレビがないと言っていました。

「テレビには面白い情報もあるけれど、とらわれてはいけない。もっと面白いことが本にはたくさん載っている。本を読んでいる方が楽しい。本を読んでいる方が学びがある。そして、もっと面白いことが生活の中にたくさんある。だからテレビが欲しいと思わない。」

それを聞いて、わたしもテレビを見ないようにしようと思いました。

実家のテレビを捨てようと家族に言いましたが、それは断られました。なので、大学生で一人暮らしを始めてから、テレビを持たない生活を始めました。

それから、テレビがなくて困ると思ったことは二度だけありました。

一度目は、プレイステーションの設定をするとき。なぜかテレビ経由でないと設定ができなくて、パソコン等のモニター上ではできなかったのです。後輩のテレビを借りて設定しました。

二度目は上司に「地震があったときどうするの?」と言われたとき。確かに、テレビがなかったら、スムーズな情報収集ができないかもしれないと頭をよぎり不安になりました。実際にはスマホで得られる地震情報はかなり多く(LINEでの通知やSNSでのタイムリーな情報共有など)、最近はニュースがYouTubeでも流れる時代にもなったので、これについてはテレビがなくても問題ないという個人的結論に至りました。

ということで、テレビがなくてもほぼ困りません。テレビがないおかげで、望まない時間を過ごすことが減りました。自分がやりたいことをやる時間を持てるようになったと思います。

振り返ると、テレビがなかったおかげで、本業に打ち込むことができたと思います。大学の時は、大学生活や勉学・研究に打ち込めたし、会社員になったら仕事に打ち込むことができました。それぞれ、やり切ったと思えました。それは私の誇れるところです。

正直、テレビを持たないメリットはざっくりとこんな風にしか伝えることができません。テレビを持っていた場合にどうなっていたか、分からないからです。

しかし、確かに言えることは、テレビを見ている間はインプットであって、アウトプットできない。テレビで流れる映像は、膨大な広告費が投入された魅力的な作品。だから、依存してしまうのはしょうがないし、一言でテレビが悪と言うのはナンセンス。悪いのは、見たくない広告を見てしまい、時間を無駄にすること。そして、インプットばかりでは自分の資産を作ることはできない。アウトプットして自分の資産を作る時間が必要だ。ということ。

そういう訳で、私はテレビがないことを後悔していないんだろうなと思いました。アウトプットが好きで、何かを作ったり、何かに挑戦したりしている時間はとても充実した気持ちになれます。その経験が、自分を強くしている成長の感覚が、私の生きがいです。

テレビを楽しむことを否定したいわけではありません。実際わたしは、ドラマやバラエティ番組をTVerでよく見ています。

実家では、父や母や祖母らと話して、”昔”の話を聞きます。生活様式や価値観は変わっていくものなんですね。今この時も時間は進んでいき、わたしの感覚も古いものになって、もっと若い人はもっと違う考えを持っているはず。

私はテレビを持たないことで、代わりに何を得たんだろう…そんなことを振り返った年明けの1日だったのでした。