500円玉貯金をして、開封しました

こんにちは!

今回は個人的なお金の小話です。

500円玉貯金の経緯

わたしは買い物が趣味というくらい好きで、すぐにお金を使ってしまいます。少しでも貯金をしようと思い、学生の頃に500円玉貯金を始めました。社会人になってからは収入のおかげで定期的に500円玉を入れられるようになり、ハマって趣味のようになっている時はかなりのスピードで貯まっていきました。2つがいっぱいになったところで、満足して、開けることなく10年弱放置していました。

たまに開けようと思うものの、「せっかくなら面白くしたい」と思っている内に時が経ってしまいました。

ある友達は、500円玉貯金を開封し、その十数万円を彼との旅行に使っていました。彼はその心意気あるアクションにやられたようで、2人はその後すぐに婚約しました。それを聞いて私は、「なんてキラキラした話なんだ」と憧れました。そうして私も、車デートに貯金箱を持って行きました。「このお金で旅をしよう!」と言うと、夫は「そんな重いものなんで持ってきたの?!燃費が悪くなるだけだよ。換金してきて!」と、私が思い描いていたのと正反対のリアクション。なんて冷たい言葉…。換金する気にはなれず、ただ重い金属の塊を載せて、帰ってきてそのまま車から降ろしました。なんだったんだろう。

いくら貯まったのか

いざ、開封。

プラスチックの貯金箱の開け方は、マイナスドライバーを底蓋と本体の隙間に入れてはメキッを数十回繰り返してオープン。缶よりこっちの方がまだ怪我しなさそうです。

132,610円(内訳:500円玉×264枚、100円玉×6枚、10円玉×1枚)でした。こうやって並べているとギャンブラーみたい。

缶切り久しぶりに使いました。ちなみに貯金箱は2つともダイソーで購入しました。

112,500円(内訳:500円玉×225枚)でした。

合計245,110円でした。

枚数を数えていると、楽しくなりました。わたしはお金が好き。でも、500円玉貯金に一番ハマっていたとき、つまり学生時代や新入社員時代の、社会を知らず人に迷惑をかけていた自分を思い出して、テンションが下がりもしました。夫との旅でこの貯金を換金する気になれなかったのは、そんな風に、500円玉にわたしの数年間が映っているからです。外出から帰ってきて、お釣りで生まれた500円をチャリンと入れる。それは私しか見ていない景色で、わたしだけの思い出。スーパーや近所のベーグル屋さん、銭湯…数え出したらキリがありません。

コロナやミニマリズムの波が来て、現金を出す機会は減りました。確かに、今、枚数を数えながら、少し不衛生さも感じています。だけど、カタチがあるというのは五感に繋がって、チャリンチャリンと交換する行為がコミュニケーションや遊びの1種に思えて、なくなって欲しくない気もするのです。

わたしは夫と、この500円玉で面白い買い物がしたかっただけなのに…確かに重量はある。確かに重たい。けどそれは、わたしの日々を積み重ねた重さなの…。この感覚を分かってもらうのは難しいし、強要できないことだと諦めました。クイックペイでスムーズにお買い物するのが爽快なことは理解しています。

使い道は…

結局わたしは、銀行に入金し、投資信託の積立に使うことにします。地に足を着けたくて。

245,110円で投資信託を買い、運用利回り3%で10年持っていたとすると、資産額は+8万円の33万円となります。アセットマネジメントOneの投資趣味レーション(https://www.am-one.co.jp)を用いて計算しました。これまでは貯金箱に寝かせておいたので、額は全く変化していません。投資信託なんて知らなかったから、少し成長しました。

開封したその日にATMで入金しました。2024年1月1日からの新NISAの積立設定も完了しました。すっきり。

500円貯金を始めて5回引越ししましたが、ずっとこの2つの重たい貯金箱が部屋にありました。500円を入れている間は将来の自分に送っている感覚があって良かったのですが、500円を入れなくなってからは煙たいくらいの存在になってしまっていました。夫とのやりとりで思い出がどうこうと述べましたが、わたしが500円玉貯金に求めていたのはコツコツ積み重ねている実感と安心感だったなと思い直しました。今では、重たい荷物を捨てて軽くなった気分。500円玉に映っていた思い出は、このブログに書くことでまた思い出したいと思います。